静的サイト移行センター

WordPress・PHPサイトから静的サイトへ

静的サイト移行センター|WordPress静的化・PHP移行・ヘッドレスCMS

静的サイト移行センターは、WordPressやPHPで動くサイトを、作り置きのHTMLを配信するだけの静的サイトへ移すご相談の窓口です。本サイトの運営者がお返事し、設計と開発は提携する東京の開発会社におつなぎします。PHP 8.2のセキュリティサポートは2026年12月31日に終わります。

ノートパソコンの横に置いたサイトマップの下書きを、ペンで指しながら打ち合わせをしている様子

WordPressの脆弱性とPHPのサポート期限

2026年10月、PHP本体の深刻な脆弱性に修正版が出ました

2026年10月21日、PHPの公式サイトは、深刻な脆弱性2件(通称PHP2Shell)を直した修正版を公開しました。WordPressのプラグインではなく、PHPそのものの欠陥で、認証なしで外部からプログラムを実行されるおそれがあります。翌22日にはIPA(情報処理推進機構)が注意喚起を出しています。

まず必要なのは、修正版への更新です。レンタルサーバーをお使いなら、事業者のお知らせで、お使いのPHPのバージョンが対応済みかを確かめてください。

そのうえで考えておきたいのが、次の脆弱性です。米国CISA(サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁)の悪用確認リストには、2012年、2019年、2024年に見つかったPHP本体の脆弱性が載っています。今回の脆弱性では、修正版が出る4日前の10月17日に攻撃の試みが観測されていました(Amazonの報告)。IPAの注意喚起は、更新した後の維持管理の体制を確保できない場合には、保守を受けられる製品への移行、提供する機能の縮小、システムの廃止も含めて検討するよう求めています。

PHP 8.2のセキュリティサポートは2026年12月31日まで

PHPの公式サイトによると、PHP 8.1以前はすでにサポートが終わり、PHP 8.2も2026年12月31日でセキュリティの修正が止まります。10月の公式の修正版も、8.1以前のバージョンには出ていません。バージョンを上げるか移行するかの選び方は、PHPサイトの移行で詳しく扱っています。

2026年はWordPress本体の深刻な脆弱性が続きました

2026年7月には、WordPress本体の深刻な脆弱性(通称wp2shell)を直した7.0.2が公開され、IPAが対策を呼びかけました。9月にも、別の深刻な脆弱性を直した7.1.2が出ています。詳しい経緯と件数は、WordPressの静的サイト化で扱っています。

セキュリティ企業Patchstackの年次報告によると、WordPressのまわりで2025年に新しく見つかった脆弱性は、前年より4割あまり増えています。大半はプラグインで見つかっており、修正が出る前に公表されたものも少なくありません。毎月の更新だけでは防ぎきれない理由がここにあります。

日本語サイトのCMSの8割以上がWordPress

W3Techsの調査(2026年10月22日時点)では、使っているCMSがわかる日本語のサイトのうち83.0%がWordPressでした。利用者が多いソフトウェアほど、脆弱性が見つかったときに狙われるサイトも多くなります。

サイトの改ざんの報告も増えています

JPCERT/CC(JPCERTコーディネーションセンター)の四半期報告では、2026年7月〜9月に報告されたウェブサイトの改ざんは603件で、前の四半期の181件の約3.3倍でした。報告書は、増えた原因を特定のCMSと結びつけてはいません。

静的サイトとは:WordPressなど動的サイトとの違い

WordPressのような動的サイトと静的サイトでは、ページが表示されるまでの流れが違います。左端の「閲覧者」がページを開いてから、HTMLが届くまでを並べました。

動的サイト(WordPress):開くたびに組み立てるページを開くたびに、サーバーのPHPがデータベースから記事を読み出し、その場でHTMLを組み立てて返します。
動的サイト(WordPress)のシーケンス図。①閲覧者がページを開く、②WebサーバーのPHPがデータベースから記事を読み出す、③記事のデータが返る、④PHPがHTMLを組み立てる、⑤閲覧者にHTMLを返す。ページを開くたびに①〜⑤をくり返す。
静的サイト:先に作っておいて配るだけHTMLは記事を更新したときに一度だけ作っておきます。ページを開いたときは、配信拠点がそのファイルを返すだけです。
静的サイトのシーケンス図。記事を更新したときに一度だけ、①ビルドで全ページのHTMLを作り、②配信拠点(CDN)に置く。ページを開くときは、③閲覧者がページを開き、④配信拠点が作り置きのHTMLを返す。公開側ではPHPもデータベースも動かない。

ページを作るタイミングが違います

WordPressのような動的サイトは、閲覧者がページを開くたびに、サーバーのPHPがデータベースから記事を読み出してHTMLを組み立てます。静的サイトは、記事を更新したときに一度だけHTMLを作っておき、閲覧者にはそのファイルをそのまま返します。この「作っておく」作業をビルドといい、ビルドに使う道具が静的サイトジェネレーター(SSG)です。Next.js、Astro、Hugo、Eleventyなどがあります。

公開サーバーで動くプログラムがなくなります

静的サイトでは、公開サーバーでPHPもデータベースも動きません。WordPress本体やプラグインの脆弱性は、そのプログラムがサーバーで動いて初めて攻撃に使えます。公開サーバーでそれらが動かなければ、公開サイトからその脆弱性を突かれることはありません。PHP本体の脆弱性も同じです。OWASPの「Attack Surface Analysis Cheat Sheet」は、使っていない機能や入り口を止めて、攻撃を受けうる面を減らすよう勧めています。公開サーバーからPHPとデータベースを外す静的化も、この考え方に当てはまります。

表示が速くなりやすい理由

静的サイトは、作り置きのファイルを配信拠点(CDN)から返すだけなので、ページを開くたびにデータベースを読む待ち時間がありません。閲覧者の多い日でも、サーバーの処理が重くなりにくい作りです。速さは画像の大きさや読み込むプログラムの量でも変わるため、移行と一緒にそれらも見直します。

静的サイトにしても残るもの、向かないサイト

攻撃される場所はゼロになりません

静的サイトにしても、守る対象がなくなるわけではありません。ヘッドレスCMSの管理画面、フォームの外部サービス、ドメインとDNSの管理画面、配信サービスやソースコードを置くサービス(GitHubなど)のアカウント、ビルドで使う外部の部品(依存パッケージ)は残ります。WordPressを社内の非公開な場所に残してHTMLを書き出す方法なら、残したWordPressとPHPの更新も続きます。二段階認証と、管理者アカウントを必要な人だけに絞ること、部品の更新は、移行後も欠かせません。WAF(攻撃の通信を手前で止める仕組み)も、移行後に併用できます。

静的サイトに向かないサイト

ログインした人ごとに表示が変わるページ、在庫や予約の空きがその場で変わる機能、多くの人が一日に何度も記事を更新するニュースサイトは、静的なHTMLだけでは作れません。外部サービスと組み合わせる方法はありますが、費用と手間が増えます。サイトの一部だけを静的にして、会員ページなどは今の仕組みに残す分け方もあります。

記事を更新する人の使い勝手

WordPressの編集画面に慣れた担当者にとって、CMSが変わるのは負担です。ヘッドレスCMSの管理画面は、記事を書いて画像を入れる作業ならWordPressと大きく変わりませんが、保存してからサイトに出るまでにビルドの時間がかかります。ふだん記事を更新している方に、移行前に管理画面を試してもらうのが確実です。

チェック欄の並んだ確認シートにペンで記入しようとしている手元

静的サイト移行のご相談・お見積もり

  • PHP 8.1以前はサポート終了、8.2も2026年12月31日まで
  • 移す機能を「静的にする・外部サービスに置き換える・やめる」に分けて決めます
  • URLの一覧を作り、301リダイレクトで検索順位の引き継ぎに備えます
  • 見積もりで範囲と金額を確かめてから、依頼するかを決められます
  • 提携先の開発会社の名前は、決まり次第このサイトに掲載します

移行と一緒に行う作業

  • 静的ホスティングへの移設

    CloudflareやNetlifyのように、世界中の配信拠点(CDN)からファイルを配るサービスへ移します。PHPやデータベースの動くレンタルサーバーはいりません。無料プランには置けるファイル数などの上限があり、Vercelの無料のHobbyプランは個人の非商用利用に限られるため、条件を確かめて選びます。
  • フォーム・サイト内検索の置き換え

    問い合わせの送信先は外部のフォームサービスなどに移し、サイト内検索はビルドのときに作る索引か検索サービスで置き換えます。
  • URLと検索順位の引き継ぎ

    全ページのURLを一覧にし、変えるURLには古いURLから新しいURLへの301リダイレクトを設定します。タイトル、見出し、画像の代替テキスト、構造化データも引き継ぎます。
  • 移行後の更新・保守

    ドメインとSSL証明書の更新、CMSやフォームのアカウント管理、ビルドに使う部品の更新は残ります。WordPressのように本体とプラグインの更新を毎月追いかける作業はなくなります。WordPress保守の費用と見直しもご覧ください。

静的サイト移行の費用の目安

静的サイトへの移行だけに絞った国内の費用調査は、2026年10月時点で見当たりませんでした。参考として、近い作業の相場と、関わるサービスの料金をまとめます。民間の比較サイトの数字は税込か税抜かが書かれていないため、実際の金額は見積書の税込総額で確かめてください。

項目 目安
サイトの制作・作り直し(参考) 10万〜100万円程度※1
WordPressの保守(毎月) 月額3,000〜50,000円以上※2
ヘッドレスCMS(microCMS) 無料/月額5,390円〜/月額82,500円〜※3
静的ファイルの配信(Cloudflare Workers) リクエストは無料※4

※1 民間の比較サイトによるコーポレートサイト制作の目安。リニューアルの規模別の目安はJamstackでのリニューアルにまとめています。税込・税抜の記載はありません。※2 制作会社のブログによる目安。税込・税抜の記載はありません。※3 公式の料金表(税抜4,900円・75,000円)に消費税10%を加えて換算。※4 Cloudflareの公式資料。静的ファイルへのリクエストは無料で、上限もないとされています。

費用を大きく変えるもの

  • ページ数:書き出すページ、作り直すテンプレートの数がそのまま作業量になります。
  • 作り方:プラグインでHTMLを書き出すだけか、SSGで作り直すかで、作業の量が大きく変わります。
  • 残す機能:フォーム、検索、会員ページ、決済など、PHPで動いていた機能が多いほど増えます。
  • 更新の仕組み:ヘッドレスCMSを入れるか、入れるならどの製品か。
  • URLの変更:URLを変えるページが多いほど、リダイレクトの設計と確認が増えます。

毎月の費用は、サーバー代とWordPressの保守費が減り、ヘッドレスCMSやフォームサービスの月額が加わる形になります。今の月々の支払いと移行後の見込みを、項目ごとに並べて比べてください。

静的サイト移行の流れ

  1. 1

    フォームでご相談

    今のサイトのURL、困っていること(PHPのサポート期限、保守費、表示の遅さなど)、ご希望の時期をお送りください。

  2. 2

    今のサイトの調べ

    ページ数、PHPとWordPressのバージョン、プラグイン、フォームや検索などの機能、URLの数を洗い出します。

  3. 3

    構成の提案とお見積もり

    プラグインで書き出すか作り直すか、ヘッドレスCMSを入れるか、どこで配信するかの案と、見積もりをお出しします。依頼するかどうかは、この内容を見てから決めていただけます。

  4. 4

    開発と確認

    新しいサイトを公開前の確認用URLで作り、ページの見た目、フォームの送信、管理画面での更新を一緒に確かめます。

  5. 5

    切り替えと公開

    DNSを新しい配信先へ切り替え、リダイレクトを有効にします。切り替えの後に、転送漏れや表示されないページがないかを確かめます。

  6. 6

    公開後の運用

    古いサーバーとWordPressの停止、データの保管、更新のやり方の引き継ぎに進みます。

提携先の開発会社について

本サイトは、ご相談を受け付ける窓口です。設計と開発は、提携する東京の開発会社におつなぎします。会社名は、提携の内容が固まり次第、運営者情報のページと各ページの上部でお知らせします。会社名をお伝えしてご了承をいただくまで、ご相談の内容を開発会社へ渡すことはありません。

よくある質問

静的サイトにすると、WordPressの脆弱性の心配はなくなりますか?
公開サイトではWordPress本体やプラグインのプログラムが動かなくなるため、それらの脆弱性を公開サイトから突かれることはなくなります。ただし、安全になると言い切れるわけではありません。ヘッドレスCMSやフォームの外部サービス、ドメインとDNSの管理画面は残ります。それぞれのアカウントを守る対策は、移行後も欠かせません。
PHPやWordPressを最新版に更新していれば、移行しなくてもよいのでは?
PHP2Shellのような脆弱性には、まず修正版への更新が正しい対応です。ログインや決済など動的な機能が中心で、更新を続ける体制があるサイトなら、そのまま更新を続けるほうが合っています。ただ、PHPやプラグインの脆弱性は毎年のように見つかっており、そのたびに更新と動作の確認が要ります。会社案内のように更新の少ないサイトなら、公開側からPHPを外して、その作業自体を減らす方法があります。
レンタルサーバー会社が対応済みなら、心配はいりませんか?
まず、事業者のお知らせで、お使いのPHPのバージョンが対応済みかを確かめてください。対応済みなら、今回の修正は当たっています。ただ、修正版が出る前から攻撃の試みが観測されていたため、気になる場合は事業者や制作会社にアクセスの記録を確かめてもらってください。また今回は、対応のためにサイトや管理画面を一時的に止めた事業者もあったと伝えられています。次の脆弱性でも同じことが起きうる構成かどうかが、移行を考えるときの分かれ目です。
WAFを入れていれば十分ですか?
WAFは攻撃の通信を手前で止める仕組みで、役に立ちます。ただし更新の代わりにはなりません。今回WAFのルールを配信したCloudflareも、WAFは更新に重ねる防御の層だと説明しています。静的サイトにした後も、WAFは併用できます。
PHPのサポート期限はいつですか?
PHP公式サイトの一覧では、PHP 8.1以前はすでにサポートが終わっています。PHP 8.2のセキュリティ修正は2026年12月31日まで、8.3は2027年12月31日まで、8.4は2028年12月31日までです。お使いのPHPのバージョンは、サーバーの管理画面で確かめられます。
静的サイトにしても、自分たちで記事やお知らせを更新できますか?
できます。ヘッドレスCMSを使えば、管理画面で書いた記事が保存のたびにHTMLへ書き出されます。更新が年に数回であれば、CMSを置かずに開発会社へ修正を頼む形も選べます。誰が、どのくらいの頻度で更新するかを、ご相談の際にお聞かせください。
お問い合わせフォームは、静的サイトでも使えますか?
使えます。静的サイトにはフォームを処理するプログラムがないため、送信先にフォームの外部サービスか、Cloudflare Workersなどの小さなプログラムを置きます。送信内容を誰がどこで受け取るか、迷惑メール対策をどうするかも、移行の設計に含めます。
移行すると、検索順位は下がりませんか?
影響を抑える基本は3点です。URLはできるだけ変えないこと、変えるページには古いURLから新しいURLへの301リダイレクトを設定すること、タイトルや見出しの内容を保つことです。移行前に全ページのURL一覧を作り、公開後に転送漏れがないか確かめます。
ECサイトや会員サイトも静的サイトにできますか?
ログインしてから見るページや、在庫・決済のように一人ずつ表示が変わる機能は、静的なHTMLだけでは作れません。外部サービスと組み合わせるか、その部分だけ今の仕組みに残す方法を検討します。
サーバー代は安くなりますか?
PHPとデータベースの動くサーバーが不要になるため、サーバー代の分は見直せます。CloudflareのWorkersでは、静的ファイルへのリクエストは無料と公式資料に書かれています。一方で、ヘッドレスCMSやフォームサービスの月額が加わることがあります。今の支払いと移行後の見込みを並べて比べてください。

CONTACT

静的サイト移行のご相談はこちら

フォームからご相談いただけます。

静的サイト移行のご相談・お見積もり依頼

ご入力いただいた情報は、お問い合わせへの回答とお見積もりのご連絡にのみ利用します。 詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。